Q 破たんと破産の違いは?
破たんも破産もどちらも行き詰った状態には変わりありませんが、破たんは全てにおいて壊れてしまった状態を指す大きな意味合いです。
一方、破産は破たんの中でも経済面のみを指します。
自己破産というのが分かりやすい例えかもしれませんが、総資産を持ってしても資金繰りが不可能になった状態、負債を返済出来ない状態のことを言います。
任意売却をすれば自己破産に値するのか?と勘違いされるケースもありますが、そうではありません。
任意売却で残債がある場合、債権者と交渉して毎月返済できる金額を調整します。
完済するまで返済していけば自己破産をする必要はありません。
競売になると様々な面からもっと深刻な状況となります。
一番大きいのは経済面です。
競売となると売買価格が任意売却よりも下がるケースが多くなるため、残債額も大きくなります。
当然のことながら返済の目途が立ちにくくなります。
行き詰ってしまった状態で取る手段は、最終的に自己破産を選ぶしか残っていないというパターンです。
自己破産をすれば負債は免除されます。
多額の残債が免除されるなら自己破産するほうがいいと考える方もいらっしゃるでしょう。
経済面だけでいえばそうかもしれませんが、それに伴う弊害や精神的ダメージも大きいことを併せて考えると、なるべくなら自己破産だけは免れたいと思うのが心情でしょう。
しかし、経済的な見通しがつかないのであれば自己破産というのも一つの方法です。